相続後に残る価値の考え方

相続税対策ではなく、相続後の資産を守る。

「税金を減らす」=「資産を守る」ではありません

相続税は、対策次第で1,000万円単位の差が出ることも普通にあります。
けれども、当事務所が重視しているのは、税金の最小化そのものではありません。

相続の話になると、「相続税をいくら減らせるか」ばかりに目が向きがちです。
相続対策=相続税対策、と思っている人もいるかもしれません。

しかし、相続税対策は、資産を守る手段の一つにすぎません。

よくある節税策の中には、税金を減らすために資産を減らしてしまうものもあります。
これでは手段と目的が入れ替わってしまっています。税金が減る以上に資産が減ってしまう「対策」は本末転倒です。

このページでは、資産を守る手段としての相続対策について、当事務所の考え方をご説明します。


資産を守るとは「相続後の資産価値」を守ること

当事務所では、「相続税を減らすこと」よりも、もっと大切なのは「相続税を払った後に残る資産の価値を守ること」と考えます。

そのために考えるべきことは、以下のように複合的です。

  • 税金の損(二次相続まで含んだ適切な相続税対策は必須)
  • 争いの損(時間・心労・関係の悪化、訴訟費用)
  • 手続きの損(相続登記、金融機関、名義、解約、凍結など)
  • 判断の損(認知症などで止まり、できる対策が消える)
  • 資産の損(インフレ、収益率と管理コスト、空き家化、劣化)

私たちは、これらの「損」を避け、「相続後の資産価値を守る」相続対策を設計します。。

例えば、インフレが続けば、現金預金の実質的な価値は目減りします。

現金で1億円の資産を持っているとして、インフレ率が日銀目標の2%にとどまり続けたとしても、20年後には、実質的な価値は約6,700万円になります。

※ここで言いたいのは、「投資をしましょう」という話ではありません。相続の設計を考える上で、「資産価値は固定ではない」という前提を無視できない、ということです。


極端な節税策は「家族を巻き込むリスク」になります

私たちは無理筋の「相続税対策」は行いません。

極端な節税策をとった場合、税務署から実地調査が来ることもあります。
そこで国税と争う形になれば、家族は時間も労力も削られ、精神的負担も大きくなります。

「国税と戦う設計」は、家族の幸せに寄与しない――当事務所はそう考えています。


税務・投資について

相続の「税引後の価値を最大化する」とは、投資商品の個別推奨を行うという意味ではありません。当事務所が行うのは、相続の設計と手続の範囲で、

  • 税・期限・分け方・合意形成・管理負担
  • インフレや生活設計を踏まえた「資産の持ち方(現金/保険/投資信託/不動産など)」の論点整理(一般論)

を通じて、避けられる損を減らし、結果として家族に残る価値を最大化することです。

相続税がかかると想定されるお客様については、具体的な税金の試算、税金の申告など、提携する税理士との連携で行います。

※個別の金融商品名・銘柄・売買タイミング等の助言(いわゆる投資助言)や、投資顧問契約の仲介等は行いません。投資助言・代理業を行うには金融商品取引法第29条にもとづく登録が必要とされています。税務判断が必要な場合は税理士と、運用の個別判断が必要な場合は登録業者・FP等と連携して進めます。



相続は、税金だけでなく「残る価値」と「家族の未来」を基準に設計することが大切です。
まずは一度、状況を整理し、選択肢と順番を確認しませんか。