その人らしさ支援
希望と情報を、伝わる形にする
物忘れや介護が気になり始めたら、制度を決める前に、これからの暮らしを整理します。
どこで、どのように暮らしたいか。通帳や保険、重要書類はどこにあるか。家族や支援者に何を伝えておきたいか。本人の希望と大切な情報を、必要なときに確認できる資料へまとめます。
何の制度を使うか決まっていなくても、ご相談いただけます。今気になっていることから、一緒に整理します。
01 物忘れや介護が気になり始めたら
気になり始めた今から、できる準備があります
大きな問題が起きていなくても、「少し気になる」と感じたときは、本人の希望と大切な情報を確認するよい時期です。早めに整理しておくことで、家族が急いで判断する場面を減らせます。
このようなことが気になっていませんか
- これからの暮らしについて、家族で話したことがない
- 通帳、保険、重要書類の全体像が分からない
- スマートフォンや定期契約を、本人しか把握していない
- 介護が始まったとき、誰に何を伝えればよいか分からない
- 本人が安心できる支援や、苦手なことを残しておきたい
- 制度の名前は聞くものの、今必要なのか判断できない
資料がそろっていなくても、相談できます
自分で整理を終えてから相談する必要はありません。今分かっていること、これから確認すること、急いで対応することを分けるところから始めます。
医療について:このページは、物忘れの原因を診断するものではありません。急な変化や日常生活への支障がある場合は、かかりつけ医や地域の相談窓口などへご相談ください。
02 相談の始め方
制度が決まっていなくても、相談できます
任意後見、財産管理、遺言書などは、状況に応じて選ぶ手段です。先に制度を決めるのではなく、現在の困りごとと、これから望む暮らしを確認するところから始めます。
今の状況を確認する
物忘れ、通院、介護、住まい、家族との距離など、気になっていることを伺います。
希望と情報を整理する
本人が大切にしたいことと、家族や支援者が必要とする情報を分けて整理します。
必要な支援を選ぶ
整理した結果、制度や契約が必要な場合に、内容と取り組む順番を検討します。
その人らしさを、実際の支援につなげます
本人の願い、価値観、これまでの暮らしを、家族や支援者が判断に生かせる形へ整えます。人柄を記録するだけでなく、必要な情報整理や制度・専門家への接続までを一続きで考えます。
契約を作ること自体が目的ではありません
話し合いと情報整理で足りる場合もあります。制度が必要な場合も、誰に何を任せるのかを確認してから進めます。
03 まず整理すること
まず整理するのは、本人の希望と大切な情報です
希望だけでも、書類の一覧だけでも十分ではありません。本人がどのように暮らしたいかと、家族が必要なときに動くための情報を、分けて整理し、結びつけます。
本人の希望
その人に合った暮らしを考える手がかり
- これから、どこでどのように暮らしたいか
- 続けたい習慣、好きなこと、苦手なこと
- 大切にしている人、場所、思い出
- 医療や介護について大切にしたいこと
- 家族や支援者に伝えておきたいこと
最初からすべてを決める必要はありません。話したくないことも含め、本人の気持ちを尊重して整理します。
大切な情報
家族が必要なときに確認する手がかり
- 家族、かかりつけ医、支援者などの連絡先
- 通帳、保険、年金、不動産などの有無と書類の保管場所
- 本人確認書類、契約書、重要書類の所在
- 携帯電話、通信、定期購入などの契約と、確認・解約の手がかり
- 葬儀・納骨、住まい、家財、ペットなど、亡くなった後に必要になる情報
金額や内容をすべて一枚に書くのではなく、誰が、必要なときに、どこを確認するかが分かる形にします。
亡くなった後のことも、まずは情報の整理からで構いません
葬儀や納骨の希望、契約や重要書類の所在を少しずつ整理します。誰が手続きを行うか、家族だけでは難しい部分をどうするかは、必要になった段階で詳しく考えます。
医療・ケアについての希望は、繰り返し確認します
体調や暮らしの変化によって、本人の考えが変わることもあります。家族や医療・ケアチームと話し合い、必要に応じて内容を見直します。
暗証番号やパスワードは、配布する資料へ直接書きません
口座やサービスの存在、契約先、確認方法を整理し、認証情報は別の安全な方法で管理します。スマートフォンについても、契約、残したいデータ、財産に関係する情報を分けて考えます。
05 お渡しする三つの資料
相談内容を、三つの資料にまとめます
話を伺って終わりではありません。本人・家族・支援者が後から確認できるよう、必要な資料を組み合わせて作成します。
本人の希望整理
暮らし方、医療・介護について大切にしたいこと、家族へ伝えたいことなどを、本人の言葉を大切にして整理します。
主に使う人:本人、家族、支援者
家族向け情報メモ
通帳、保険、重要書類、契約、連絡先などについて、何があり、必要なときにどこを確認するかをまとめます。
主に使う人:家族、本人が指定した人
支援者向け情報シート
ケアマネジャー、施設、地域包括支援センターなどへ伝えたい情報を、支援に必要な範囲でまとめます。
主に使う人:介護・生活・医療の支援者
作成する資料は、必要なものだけで構いません。本人や家族の状況、すでにある資料を確認し、作成範囲を決めます。
情報整理の資料と、法的な書類は役割が異なります
本人の希望整理や情報シートは、遺言書、任意後見契約、財産管理委任契約などの代わりになるものではありません。代理権や財産の引継ぎを定める必要がある場合は、別の書類を検討します。
06 制度や契約が必要になったら
必要に応じて次の備えへ
情報を整理する中で具体的な課題が見えた場合に、必要な制度や契約を検討します。すべてを一度に進める必要はありません。
お金や不動産の管理
認知症・財産管理への備え
誰に、何を、いつから任せるか。見守り、財産管理、任意後見などの違いを確認します。
認知症・財産管理への備えを見る亡くなった後の準備
亡くなった後の手続きへの備え
家族が行えるように情報と役割を整え、難しい部分は死後事務委任で第三者へ託すことも検討します。
家族で行う場合・第三者へ託す場合を見る財産の引継ぎ
遺言書・相続設計
自宅や財産を誰にどう残すか、分け方と一緒に理由や想いをどう伝えるかを考えます。
遺言書・相続設計を見る複数の課題がつながる場合は、全体を一緒に確認します
暮らし、財産管理、住まい、相続、死後の手続きは、別々に決めると内容が食い違うことがあります。その場合は「暮らしと相続の全体設計」として、必要な支援と取り組む順番を整理します。
07 ご相談の流れ
初回相談から、資料のお渡しまで
本人と家族の状況に合わせて進めます。まず家族から状況を伺い、その後、可能な範囲で本人のお話を確認することもできます。
今気になっていることと、急いで確認する必要があるかを伺います。
本人の希望、暮らし、家族関係、支援者、大切な情報を確認します。
分かっていること、確認が必要なこと、伝える相手を分けて、資料案を作成します。
本人の意向と事実関係を確認し、共有する範囲を含めて必要な修正を行います。
完成した資料と保管・見直し方法をご説明します。制度や専門家が必要な場合は、次に進む内容をご案内します。
08 料金・よくある質問
相談内容に応じた料金の目安
相談のみで終了する場合、情報整理を行う場合、暮らしと相続を全体設計する場合を分けてご案内します。すべての方に、すべての支援が必要になるわけではありません。
初回無料相談
60分・無料
現在の状況を伺い、対策の必要性と緊急性を大まかに確認します。
暮らしと相続の見通し整理相談
120分・22,000円(税込)
課題、必要な対策、優先順位、今後の進め方を整理し、要点を簡潔な書面にまとめます。資料の詳細確認や契約書作成は含みません。
家族・支援者向け情報整理
55,000円〜(税込)
本人の希望整理、家族向け情報メモ、支援者向け情報シートを、必要な範囲で組み合わせます。
暮らしと相続の全体設計
165,000円〜(税込)
暮らし、財産管理、住まい、相続、死後の手続きまで、複数の課題を一体で設計する場合です。
家族・支援者向け情報整理の標準的な内訳
同じ作業を二重に計上しません
見通し整理相談や全体設計と内容が重なる場合は、業務の重複を確認してお見積りを調整します。訪問、資料取得、他の専門家との連携などが必要な場合は、正式なご依頼前に内容と費用をご説明します。
よくある質問
何の制度を使うか決まっていなくても相談できますか。
相談できます。先にサービスを選ぶ必要はありません。現在の状況、本人の希望、家族や支援者ができることを確認し、制度が必要かどうかから整理します。
家族だけで先に相談できますか。
できます。まず家族から状況を伺い、その後、可能な範囲で本人のお話を確認します。本人の希望をまとめる部分は、家族の希望と混同しないよう分けて整理します。
物忘れが進んでいても、整理できますか。
現在分かる情報や、これまでの暮らしについて整理できる場合があります。ただし、契約や法律行為に必要な判断能力は個別の確認が必要です。状況に応じて医療・福祉・法律の専門家と連携します。
医療や介護の希望を書けば、そのとおりになりますか。
希望をまとめた資料だけで、将来の対応が自動的に決まるわけではありません。体調や考えの変化に応じて、本人、家族、医療・ケアチームで繰り返し話し合うための手がかりとして使います。
作成する資料に法的な効力はありますか。
本人の希望整理や情報シートは、本人理解と情報共有のための資料です。遺言書や任意後見契約などの法的な書面そのものではありません。法的な権限や財産の引継ぎを定める必要がある場合は、別の書面を検討します。
スマートフォンの暗証番号やパスワードも書きますか。
家族や支援者へ渡す資料には、原則として直接書きません。利用している端末やサービス、契約先、確認方法を整理し、認証情報は別の安全な方法で管理します。
一度作れば、そのままでよいですか。
暮らし、家族、支援者、契約、本人の希望は変わることがあります。入退院、介護サービスの開始、住まいの変更などをきっかけに、内容を見直します。
何から手をつけるか、決まっていなくても大丈夫です
一人で整理を終えてから相談する必要はありません。今気になっていることを伺い、本人の希望、家族が必要とする情報、これから確認することを一緒に分けていきます。
