人生を、家族のものがたりに
相続を、財産分けで終わらせない
ものがたり相続は、財産だけではなく、そこに込められた人生と想いを、財産とともに家族が受け取れる形にする考え方です。
その人が生きて築いたものを、意味とともに受け取り、家族のこれからへつないでいく。行政書士事務所つなぐは、そのような相続を目指しています。
01 人は関係の中に
人は、関係の中に生き、関係の中に残っていく
人は、一人だけで存在しているのではありません。誰かとともに生き、誰かを支え、また誰かに支えられながら、つながりの中で日々を重ねています。
人が亡くなったとき、その姿は目の前から失われます。けれど、ともに過ごした時間や、築いてきた関係、その人から受け取った言葉や生き方までが、死とともに消えてしまうわけではありません。
そのつながりは、遺された人々の中に残り、受け継がれていきます。
つながりの中に存在したいのちは、
つながりとともに残ります。
02 相続は後始末ではなく
相続は、後始末ではなく、受け継ぐこと
法律上、相続は、亡くなった人の財産上の権利や義務を引き継ぐ仕組みです。必要な手続きを確実に進めることは大切です。しかし、家族が受け取るものは、それだけではありません。
手続きとして整理すること
財産・権利・義務を引き継ぐ
- 相続人と財産・負債を確認する
- 財産の分け方を決める
- 名義変更や税務などの手続きを行う
意味とともに受け継ぐこと
その人が築いてきたものを受け取る
- 家や財産が支えてきた暮らし
- 家族との間に重ねてきた時間
- 大切にしてきたこと、家族へ託したいこと
人が生きた時間の中で築いてきたものを、
遺された人が受け取り、
自分たちのこれからへつないでいく。
相続とは、本来、そのような営みでもあると私たちは考えています。
03 ものがたり相続の核心
人生と想いを、財産とともに家族へ
ものがたり相続は、相続を財産の分け方だけで終わらせず、そこに込められた人生と想いを、財産とともに家族が受け取れる形にする考え方です。
人生を、家族のものがたりとして残す。そのものがたりを、家族のこれからへつなぐ。
けれど、ここでいう「ものがたり」は、人生を美しく語り直すことではありません。
家族との間には、感謝や喜びだけでなく、すれ違い、距離、言えなかったこともあります。そうした関係も含めて、その人が何を大切にし、何を守り、何を家族へ託そうとしたのかを、できる限り誠実に受け渡す。それも、ものがたり相続が大切にしていることです。
死後への準備は、人生を閉じるためだけのものではありません
自分の死後に何が残るのかを考えることは、いま自分が誰とつながり、何を大切に生きているのかを知ることでもあります。残された時間を、誰と、どのように生きるのか。その答えが見えてくることもあります。
04 見つめる四つのこと
何を残すかの前に、何を受け継いでほしいかを考えます
最初から遺言書の内容を決める必要はありません。これまでの人生と家族との関係を振り返り、財産に込められた意味と、これから託したいことを整理します。
人生と、大切にしてきたこと
どのような時間を重ね、何を大切にして生きてきたのか。自分の判断の土台となっている価値観を振り返ります。
見つめること:人生の節目、大切にしてきたこと、守ってきたもの
家族との関係
家族と重ねてきた時間、支えてもらったこと、言葉にできなかったこと、これから伝えておきたいことを整理します。
見つめること:家族との時間、感謝、距離、伝えたい言葉
財産に込められた意味
自宅、土地、預貯金、家財などが、どのように生まれ、誰の暮らしを支え、家族にとって何を意味するかを考えます。
見つめること:財産の由来、支えてきた暮らし、残したい理由
家族へ託したいこと
財産を誰に渡すかだけでなく、その財産をどう生かしてほしいか、家族にどのようなこれからを願うかを考えます。
見つめること:財産の行き先、使ってほしい目的、家族への願い
05 受け取れる形にする
想いを、形にして残します
想いがあっても、伝わらなければ家族は受け取れません。また、言葉だけでは財産や手続きを動かせないことがあります。内容に応じて、法律上決めること、理由を伝えること、実行を整えることを分けます。
法律上の内容
権利・役割・依頼内容を明確にする
- 遺言書
- 死後事務委任など、必要に応じた契約
- 遺言執行者などの指定
権利や手続きを動かす部分は、法的な要件を確認して明確にします。
理由と背景
判断の背景や想いを伝える
- 付言事項
- 家族への背景説明資料
- メッセージ、相続アルバム
誰に、何を、どこまで伝えるかを考え、受け取る人に合う形へ整えます。
実行と連携
亡くなった後に動けるようにする
- 実行ロードマップ
- 家族の役割と情報の整理
- 必要な専門家との連携
書面を作って終わらず、誰が何を行うかまで見通します。
付言事項や背景資料だけで、財産の行き先を決めることはできません
付言事項は、分け方の理由や家族への想いを伝えるための記載です。一般に、それ自体が財産の承継を決める法的効力を持つものではありません。財産の行き先など法律上の内容は、遺言書本文の条項として明確にします。
06 実現のために確かめること
ものがたり相続は、想いを美しく残すだけのものではありません
本人の想いを聞き、言葉に整えるだけでは、相続は実現できません。
その希望が家族の暮らしや、財産、法律、手続きと食い違わないかも確認します。
- 相続人と遺留分
誰が相続人となり、遺留分への配慮が必要か - 財産と負債
名義、評価、契約、借入れなどに確認漏れがないか - 不動産の将来
誰が使い、維持し、必要なときに処分できるか - 家族の暮らし
住まい、生活費、支援が必要な家族へ影響しないか - 実行する人と費用
遺言執行や各種手続きを誰が担い、費用をどう準備するか - 専門家の確認
税務、登記、紛争、不動産などの専門判断が必要か
「こうしたい」と「実際にできる」をつなぎます
当事務所は、本人の希望、家族、財産、必要な手続きを全体から整理し、行政書士の業務範囲に属する書類作成と進行調整を担います。税務は税理士、登記は司法書士、紛争性のある法律相談・交渉は弁護士など、専門的な判断が必要な部分は適切な専門家へつなぎます。
07 相続設計との関係
考え方を、相続設計で実行できる形にします
ものがたり相続は、特定の商品や手続きの名称ではありません。この考え方を相続設計へ落とし込み、必要な書面と実行の準備へつなぎます。
考え方
ものがたり相続人生、家族との関係、財産の意味、家族へ託したいことを見つめます。
設計
遺言書を作る前の相続設計家族関係、財産・負債、不動産、注意点、実行の順番を整理します。
具体的な形
遺言書・付言事項・実行資料必要な書面、家族への伝え方、専門家との連携へつなぎます。
ものがたり相続は、すべての相続支援の土台です
「ものがたり相続」という考え方そのものに、別の料金がかかるわけではありません。 当事務所の相続設計や遺言書作成では、ご本人の人生、家族との関係、財産に込められた意味を確認する視点を大切にしています。 家族会議、詳しい背景説明資料、相続アルバムなど、個別の成果物をご希望の場合は、必要な作業内容に応じてお見積りします。
08 ものがたり相続を考えるとき
残したいのは、財産だけですか?
まだ遺言書の内容が決まっていなくても構いません。 誰に何を残すかだけでなく、家族に何を受け継いでほしいかを考えるところから始められます。
- 自分の人生や大切にしてきたことを、家族に残したい
- 財産の分け方だけでなく、その理由も伝えたい
- 自宅や土地を、誰にどのように残すか迷っている
- 支えてくれた家族への感謝を、相続の準備に反映したい
- 遺言書や死後の準備を、家族の暮らしまで含めて考えたい
- 財産、言葉、手続きを、食い違わないように整えたい
相続アルバムを作ることだけが、ものがたり相続ではありません
必要な形は、ご本人とご家族によって異なります。短い付言事項で十分な場合もあれば、家族への背景説明資料や相続アルバムまで作成する場合もあります。まずは、何を受け渡す必要があるかを整理します。
ものがたり相続について、よくいただくご質問
気持ちがまとまっていなくても相談できますか?
はい。誰に何を残すかが決まっていない段階でもご相談いただけます。大切にしてきたこと、気になっていること、家族に受け継いでほしいことから整理します。
相続アルバムを作らなければ、ものがたり相続になりませんか?
いいえ。ものがたり相続は考え方であり、相続アルバムは表現方法の一つです。付言事項、背景説明資料、家族との話し合いなど、必要な方法だけを選びます。
付言事項だけで、財産の分け方を決められますか?
一般に、付言事項それ自体で財産の承継を決めることはできません。財産の行き先など法律上の内容は、要件を満たした遺言書本文で明確にし、付言事項はその理由や想いを伝えるために用います。
家族に話さずに準備を始められますか?
ご本人だけで整理を始めることはできます。生前に家族へ伝えるか、いつ、どこまで伝えるかは、内容や家族関係を見ながら検討します。
家族会議や相続アルバムには、別の料金がかかりますか?
内容によっては追加料金がかかります。通常の相続設計に含まれる範囲と、追加する家族会議、背景説明資料、相続アルバムなどの内容を分け、正式なご依頼前にお見積りします。
※具体的な法的効果、税務、登記、不動産の取扱いは、個別の事情と作成する書面によって異なります。必要に応じて各専門家と確認します。
初回相談
何を残すかの前に、
何を受け継いでほしいかをお聞かせください
財産目録や遺言書案がなくても大丈夫です。これまで大切にしてきたこと、家族に伝えたいことから、必要な準備と進める順番を整理します。
